日本の製造業で頑張るブログ

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眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話 【健康】(日本の製造業で頑張るブログ/4話/20210813)

眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話  著者:牧田善二

を読んだ後のメモ 

 

人間はなぜ太るのか?日本にあるカロリー過多で太るという信仰は、十数年前にアメリカが出した間違った結論を(利権やらメディアのスポンサーの圧力やらで)未だに世間で信じられているものである。現在 アメリカの糖尿病学会は、間違いを正して、糖質こそ肥満と糖尿病の原因であるとの主張に変更している。事実、人が太るただ一つの原因は糖質のみである。

人はブドウ糖と酸素を反応させてエネルギーを得る事で生きている。ブドウ糖が生活 で使い切れなかった時には、血中にブドウ糖が余ってきて (膵臓から出てくるインスリンの働きにより) ブドウ糖はグリコーゲンに替えられ、筋肉や肝臓に貯蔵されていく。

それが貯蔵できなくなると、脂肪として体内に溜め込む。

つまり、糖質を取りすぎてブドウ糖が余るから太る。逆に、糖質を取らなければエネルギー源であるブドウ糖が不足する。そうなると貯蔵されているグリコーゲンをブドウ糖に戻して使用したり、脂肪を燃やしたりしてエネルギーを得る様になる。

元々、1万年あった縄文時代には農耕がなく動物(脂質・タンパク質)を主食とした肉食であり、糖質をメインに食べていた訳ではなかった。特に文明化で糖質が生産過多になり商業主義と結びつき、ここ100年で一気に肥満・糖尿病が増えた。

元々DNAに刻まれていた食生活から変更した結果、現代では様々な生活習慣病に苦しむ人間が増えた。

生きる為に糖質を取るというのは原始の時代から、飢えを回避する為に人間のDNAに組み込まれたプログラミングである。糖質を取ると幸せを感じる脳みそになっている。

糖質を取って血糖値が上昇するとドーパミンセロトニンが放出され脳が快楽を得てハイな気分になる。この脳の快楽が大変危険であり、体が糖質を必要としていない時にも、快楽を求めて糖質を摂取してしまう様になる【糖質中毒】。

糖質中毒の怖い所は、脳からの指令に自己制御ができないところ。つまりは糖質は覚せい剤などの麻薬同様、依存性がある物質と言える。食べ過ぎたり、甘いものが辞められないのはこれが原因である。

糖質制限によるエネルギー不足が発生するのでは?⇒人間は糖質を取らなくとも代わりのエネルギー源がある。糖質が不足すると血中を流れるブドウ糖が不足する。肝臓や筋肉に取り込まれていたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻して血中に放出する。その後、このグリコーゲンも枯渇した後は、体脂肪の中性脂肪がエネルギーとして使われ、一部はブドウ糖となって血中に戻される。⇒痩せる。

糖質を取ると眠くもなる。糖質を摂って上昇した血糖値がその反動で急激に下がり低血糖になると、眠くなる。

市販のジュースやコーヒーは大量の糖が入っており、害はあっても益はない飲み物。

野菜ジュースやフルーツジュースも同様。フルーツの果糖はGI値が低いにも関わらず肝臓でしか代謝できない為、その他の糖類に比べて太りやすい。

体内のブドウ糖が不足した場合に、脂肪をエネルギーとする機能が備わっている。ケトン体という物質が脳のエネルギー源として使用できる。つまり、ブドウ糖とケトン体という2つのエネルギー源がある以上、脳の栄養が枯渇することは普通に生きている限りありえない。脳のエネルギー源として糖質を摂った場合、かえって糖質過多となり、血糖値が上下して、頭の動きが鈍くなる。糖質を摂るとドーパミンセロトニンによりキマり一時的にハイになるものの、その後 低血糖になり、また糖が欲しくなる。悪循環

糖質摂取するとブドウ糖となり、酸素と反応する事で、水と二酸化炭素とATP(アデノシン酸リン酸)となる。ATPが体を動かすエネルギー源となる。体はATPを欲しがる。原子の時代にはすぐにエネルギー源となる糖は貴重な栄養源であった。しかし現在では身の回りに溢れかえっており、欲望のままに摂取するとあっという間に脂肪として蓄えられる。

一方、糖質制限を行うとブドウ糖が不足する事となり、不足分はグリコーゲンや脂肪を使って補う。グリコーゲンがブドウ糖に戻って使われるのに対し、脂肪はβ参加という作用によって直接エネルギー源として燃やす事が出来る。

ストレスも肥満の原因となる。ストレスは免疫力を低下させ様々な病気にかかりやすくなるうえに、血糖値まで高めてしまう。

白い精製された炭水化物 黒い精製されていない炭水化物 どちらも糖なのでNG。パンは製造過程で砂糖や添加物が加えられ、イーストフードも発がん性が指摘されている。フルーツの糖質は果糖と言われており、ブドウ糖と異なり脂肪に直結する。太る。

研究結果:炭水化物の摂取量の多いグループほど死亡率が高い。脂質は逆に摂取量が少ないほど死亡率が高く、脳卒中の発生率も高かった。

 

糖尿病にかかると合併症にかかるリスクが増大する。ガン、心筋梗塞脳卒中

糖尿病にならずとも、疲れやすい・イライラするなどの体調不良となる。糖質を摂り続ける事により、膵臓が弱りインスリンの出るタイミングが遅れる 反応性低血糖

眠気・動機・不眠・集中力の欠如・やる気が起きないなど。飲み物は水を飲み糖質は摂らない。

糖質を制限する時に、糖質を減らす分 タンパク質と脂質をたくさん摂る事になる。その際には、プロテインなどの人工的なタンパク質はとるべきではない。必要以上のタンパク質により、腎臓に負担が掛かる。

コレステロールのほとんどは肝臓で作られ、食べ物で入ってきた量によって肝臓が作るバランスをコントロールする。そのため糖質制限により肉や卵、脂質の摂取量が増えてもコレステロール値が上がるという影響はない。

 

摂取するべきもの:赤身肉、魚介、植物性タンパク質の大豆食品、オリーブオイル、青魚、水

 

孫氏の兵法【やる気】 (日本の製造業で頑張るブログ/3話/20210811)

孫氏の兵法 著者:孫武(春秋時代の呉の将軍)

 

1.始計篇:始めのはかりごと。戦争に向かう心得や事前の準備が大切。

  ・兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず。  

   ⇒戦争は国家の一大事で、国民の生死、国家の存亡にも関わってくる

    のだから最新の注意を払って検討に検討を重ねなければならない。

    戦争は何も生み出さない。亡くしていくばかりである。できれば

    しない方が良い。

  ・兵は詭道なり。 

   ⇒戦争とは騙すことである。

    できるのにできないふりをしてみたり、いるのにいらない様に見せたり、

    近いのに遠くに見せたり、遠いのに近くに見せたり、有利だと思わせて

    誘い出し、混乱させてやっつける。充実している敵には準備を整え、強い

    敵とは戦いを避け、長髪して掻き乱しておいて、低姿勢に出て油断させる、

    休養をとっている者は疲れさせ、親密にしている者同士を引き離す、

    無防備なところを攻めて意表を突く。

 

2.作戦篇:戦争全般に関する方向性や心がけ。お金の使い方。

  ・知将は務めて敵に食(は)む

   ⇒優れた将軍は兵糧などを敵地で調達する。

  ・兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず  

   ⇒短期決戦にしろ、長期戦はするな。

 

3.謀攻篇:戦うより作戦

  ・百戦百勝は善の善なるものにあらず

   ⇒戦争というのは相手を傷付けないで降伏させるのが良い。だから百回戦って

    百回勝ってもそれは良い事ではなく、戦わず降伏させる様に取り組むべき

    である。

  ・彼を知り己を知れば、百戦して危うからず

   ⇒敵を知り自分を知っていれば百戦しても負けない。

 

4.軍形篇:守りを固めて相手が崩れるのを待つ

  ・善く戦う者は、勝ち安きに勝つ

   ⇒名将は勝ちやすい者に勝つ。だから名将は勝ったとしても、その名を知られる

    事はないし、賞賛もされない。

  ・まず勝ちて後に戦う

   ⇒勝つ者は先に勝ってから戦い、負ける者は戦ってから勝つ方法を模索する。

    勝敗はもう戦う前に決まっている様なものなのだ。

 

5.兵勢篇:個人よりチームで戦う

  ・戦いは奇をもって勝つ

   ⇒対峙する時は正攻法で、勝つ時は奇襲で

  ・勢に求めて人に求めず

   ⇒兵士一人一人の行動に期待するのではなく、勢いに乗る事を重視する

  ・利をもって動かし、卒をもって待つ

   ⇒敵をこちらの思うように動かしておいて、主力部隊を繰り出して一気に

    波に乗る機会を待つ

 

6.虚実篇:敵を操る

  ・人を致して人に致されず

   ⇒相手に左右されず自分が相手を左右する立場に立つ

  ・その守らざるところを攻める

   ⇒敵がすぐに行けないような場所に進撃し、敵が思いつかない方向へ攻撃する

  ・兵に常勢なく、水に常形なし

   ⇒充実した部分を避けて守りの薄い所を攻撃する。水に一定の形がないように、

    戦い方にも決まった形はない。

 

7.軍争篇:やるとなったら速く仕留めろ

  ・迂をもって直となす

   ⇒回り道をしながら直進し、損をしながら得をする

  ・疾きこと風のごとく徐かなること林のごとし

   ⇒疾風のように早いかと思えば、林の様に静まり返る。

    燃える炎の様に攻撃するかと思えば、山の様に動かない。

    暗闇に隠れたかと思えば雷の様に現れる。

    兵士を分散して村を襲い、守りを固めて領地を増やし、

    的確な状況判断のもとに行動する。

    敵より先に迂直の計を使えば勝つ。これが勝利への道だ。

  ・正々の旗を邀うる事なく堂々陣を撃つ事なし

   ⇒正々堂々とした敵とは戦わないこと。勝算がなければ戦わないこと。

 

8.九変篇:9パターンの状況 臨機応変

  ・君命に受けざるところあり

   ⇒道には行ってはいけない道もある。

    敵には攻撃してはいけない敵もある。

    城には攻めてはいけない城もある。

    土地には奪ってはならない土地もある。

    君主の命令には従ってはいけない命令もある。

  ・必死は殺され、必生は捕虜となる

   ⇒将軍には5つの危険がある。

    必死な者は殺される。

    生きようとする者は捕虜となる。

    怒りっぽいものは軽視される。

    まじめな者は策にはめられる。

    民衆の事を考え過ぎると精神的にまいってしまう。

 

9.行軍篇:行動と偵察 

  ・しばしば賞するは苦しむなり

  ⇒やたら賞金や勲章を連発するのは行き詰まり、やたら罰するのも行き詰る。

   部下にさんざん怒鳴り散らしておいて後で嫌われるのを気にするなんて

   馬鹿をされけ出している様なものだ。

 

10.地形篇:環境に応じる

  ・卒を視ること嬰児の如し。卒を視ること愛子の如し。

  ⇒部下の事は赤ちゃんの様に、わが子の様に思え。そうやってこそ兵士は

   将軍と生死を共にしようと思う様になる。

  ・彼を知り、己を知れば、勝、乃ち危うからず。天を知りて地を知れば、勝、

   乃ち窮らず

  ⇒敵と味方を把握し、時を待って地の利を活かせば、必ず勝つ

 

11.九地篇:9パターンの環境

  ・呉越同舟、相救う

  ⇒呉と越、敵同士の二つの国の人であっても、同じ船に乗って嵐に遭遇して、

   船が危ないとなれば、お互いが協力して左右の手の様に動くはずだ。

  ・始めは処女のごとく、後に脱兎のごとし

  ⇒始めは処女の様に振る舞って敵を油断させ、その後逃げるウサギの様に攻撃を

   仕掛ければ、もう敵は防げない

 

12.火攻篇:開戦は慎重に

  ・利に合わせて動き、合わずして止む

  ⇒有利な状況でなければ動かず、必勝の作成しか用いず、よほどの事がない限り

   戦わない

  ・いきどおりをもって戦いをいたすべからず

  ⇒怒りにまかせて軍事行動を起こしてはいけない。有利だと思えば行動し、

   不利だと思えば撤退する。

 

13.用間篇:スパイを使う

  ・百金惜しみて敵の情を知らざる者は不仁の至り

  ⇒金銭を惜しんで敵情を視察しない者はアホだ。

  ・聖智にあらざれば間を用いることかなわず

    ⇒人格者であり知恵のある者でなければ間者は使いこなせない。人を慈しむ心を

   持つ者でないと間者は使いこなせない。細かな気配り・配慮がないと実際の

   功績は得られない。

自省録【やる気】 (日本の製造業で頑張るブログ/2話/20210810)

自省録 著者:マルクス・アウレリウス(ローマ帝国皇帝 兼 哲学者))

 

◎生まれつき賢さも才能もない君(自分)。しかしそれを持たない事は生きる上で大きな問題となるだろうか?生まれつきそれらを持たなくとも自分の力を発揮出来る事は、いくらでもある。例えば誰に対しても誠実である事、欲に溺れた生活をしない事、気高く優れた精神を持っている事、こういった徳のある人間になれるかどうかは、生まれ持った賢さや才能とは関係が無い。自分次第なのだ。

 

◎何もかも上手くいかない日は誰しもある。しかしそれについて不平不満を持つ事は良くない。失敗に打ち負かされたのであれば、再びその場所に戻れば良いだけである。何より自分自身が再びチャレンジしようと立ち上がり向かって行っているいる事実を愛するべきだ。

 

プラトンの理想国家を望むな。どんなに小さな事でも一歩前に進んだのならその事実に満足し、その結果は大した事ではないと考えるのだ。

 

◎朝起きるのがつらい。そんな時は次の事を思うと良い。人間の務めを果たす為に私は起きるのだと。もちろんここで体を温めておく方が心地よいだろう。では君は心地よい思いをする為に生まれてきたのか?物事を受身に経験する為に生まれたのか?それとも行動する為だろうか?小さな草木や小鳥、蟻や蜘蛛や蜜蜂達をよく見てみると良い。彼らは己の務めを果たそうと勤しみ、この世界の秩序を形作っている。それなのに君は自分の務めをするのが嫌なのか?自然にしたがって生きる方が、君にとって心地よい事だと言う事を忘れてはならない。

 

◎君は今、世間の評価や人間関係といった外的な要因によって苦しんでいる。しかし君を本当に悩ませているのは、その事自体ではなく、それに対する君の判断や思い込みではないだろうか?苦痛がただ単に自分の心の持ちようであるならば、それを正しく解決に導けるのも自分自身なのだ。君はただ 何かをじっと耐え忍んでいてそれが苦しくて仕方がないのだろう。だったらなぜ行動しない?なぜ自分からその苦痛を取り除いてやらない?大きな障害があって本当にどうしようもできないのか?それならばこれ以上、君は自分自身を責めるべきではないし、苦しむ必要はないだろう。なぜならばそれはもう、君のせいではないからだ。自分にとって正しい事をした結果、誰かに軽蔑されたり嫌われたりする事はよくある。しかしそれは君が頭を抱えるべきというよりも、相手が解決すべき問題だろう。君はただ、軽蔑に値する様な振る舞いをせず、誰に対しても善意を持って親切に接すれば良いだけだ。

 

◎他人に対して良い事をすると、いつかその恩を返してもらおうと期待する人がいる。また表面的には見返りを求めなくとも、心の奥底で相手を負債者の様にみなし、後で請求出来ると考える人もいる。しかしその一方で、自分が他人に良い事をしても、それを当たり前の様に意識していない人もいる。その姿はまさに葡萄の木の様だ。葡萄の木は一たび自分の実を結んでしまえば、それ以上何ら求める事はない。疾走を終えた馬の様に、追跡し終えた猟犬の様に、蜜を作り終えた蜜蜂の様に、それ以上望んだりはしないのだ。誰かに善行を施したのなら、それ以上を求める事はなく、ただ次の行動に移れば良いのである。

 

◎他人からの悪意に満ちた言動によって、傷付き怒りたくなる事もあるだろう。そんな時は次の質問を自分に投げてみると良い。恥知らずな人間がこの世に存在しない事など、あるのだろうかと。いやそんな事はどう考えてもありえない。ならばなぜ君はあり得ない事を求めているのだ?君が腹を立てているその人物は、恥を恥と思わない大勢の人物の中の一人でしかないのだ。この世界には必ずそういう人がいるし、いないなんて事はそもそもあり得ない。この事を忘れなければ、君はもっと寛容になれるはずだ。

 

◎思い出してみるのだ。君はどれだけ自分で決めた事を先延ばしにしてきたか。また、神から与えられた機会をどれだけ利用しなかったか。今こそ自覚しなければならない。君がこの世界に存在出来る時間は限られている。その中で何もしなければ時は過ぎ去り、君という存在も消え去り、二度とチャンスが訪れる事はないだろう。自分の為の時間を確保し、自分にとって価値のある事を学ぶのだ。その為には、君は自分の心が乱されぬ様、外野の余計な声に耳を傾けたり、あらゆる情報に注意を向けている今の習慣を改めなければならない。君の思考も、君にとって正しい方向に向けなければ、人生の残り時間など、あっという間に消えてなくなってしまう。なぜ君は変わる事を恐れているのだ?変化なくして一体なにが起こるというのだろう。宇宙の自然にとって、変化ほど愛するべきものはないはずだ。火にくべた木材が燃える事なくその形をとどめているならば、君は風呂につかる事もできない。また食べ物も、変化を加えられ形を変えるからこそ、私達に様々な栄養を与えてくれるのだ。つまりどんな物事であっても、変化なくして成し遂げる事は出来ない。そして今こそ、変化を求められているのは、他ならぬ君自身なのだ。

 

◎人間の一生は短い。そして君の人生はもうほとんど終わりに近づこうとしている。それなのに君は、自尊心を失い、自分の幸福を他人の中に見出そうとしている。人から認められたい、後世に名を残したい、そんな気持ちが君を苦しめているのか。ならばあらゆる物事があっという間に忘れ去られ、無限の深淵の中に飲み込まれていく光景を見るがいい。名声などというものは海辺の砂山の様なものだ。上へ上へと砂山が積み重なっていくと、やがて下の砂は、隠れて見えなくなっていく。拍手喝采の虚しさ、賞賛しているかの様に振る舞う人間達の心変わりの早さ、またそうした者達が閉じ込められている世界の狭さを眺めるといい。宇宙から見れば地球などわずかな点であり、我々はその片隅で生きている小さな存在に過ぎない。そこでどれだけの人間が、またどんな人間が、君を褒め称え続けてくれるというのだ。人として、この世界のいち市民として、自分が死すべき存在であるという事を忘れてはいけない。無気力にならず、嘘によって自分を飾らず、心の平穏を保ちながら、毎日を人生最後の日の様に過ごす。それが本当の賢者というものだろう。

 

◎今日まで君はどんな態度で過ごしてきただろうか。神々に対しても、両親、兄弟、配偶者、そして教師や友人に対しても、誰に対しても、君はひどい扱いをしたり、ひどいことを言わなかっただろうか。そして、君がこれまで経験してきたこと、耐えてきた困難を思い返してみるのだ。君の人生の物語は、今ここで、終わった。世のため人の為に、やれることはもうない。任務は終了したのだ。今こそ思い出すがいい。これまで君が見てきた美しいものを。そして、どれだけ多くの苦痛や快楽に負けず、どれだけ多くの名誉にとらわれず、どれだけ不親切な者達に新設な態度を示したかを。思い出してみるのだ。。

発電機とは【電気(電源)】 (日本の製造業で頑張るブログ/1話/20210810)

発電機のうち自家用発電設備について説明します。

ざっくり大枠説明のみですので、枝葉の詳細は、お手数ですがggrksお願いします。

 

自家用発電設備とは、需要家(ユーザー)が自ら消費する電力を賄う為に設置される発電設備の事で、電力会社の発電所の事ではなく、ユーザーが構内に、電力会社からの電力供給が途絶えた時を想定して(いわゆる停電)設置する発電機の事です。

 

1.発電機の設置目的・用途(商用電源が停電になった時)

  ①防災用:法令により義務づけられている為、小~中規模の様々な施設に設置

   されています(事務所・マンション・ホテル・学校・店舗等)。    

   (1)消防法で「非常電源」と記載されていて

    消火栓・スプリンクラー・その他など  消火で必要となる負荷を発電機電源で

    バックアップする必要があるもの。

 

   (2) 建築基準法で「予備電源」と記載されていて

     非常用エレベーター・排煙設備・非常照明等 停電時に人を逃がす設備の

    為の負荷。

  ②保安用

   安全上支障がある場合や、社会的影響が大きく業務を継続し続ける必要がある

   設備について、自主的に設ける用途。

   病院・電話等の通信施設・IT事業者のデータセンター・銀行など、サービス停止

   が社会インフラに大きな影響をあたえる需要家が多く、大容量の発電機を

   複数台設置する場合が多い。

  ③常用

   電力会社からの電力供給の有無を問わず、電力を常時供給する為の発電機。

   コージェネレーションシステム(CGS)もこれに当たります(発電機運転時に発生

   する熱を暖房や給湯に使用し、燃料が持っているエネルギー効率を高くする

   もの。70%くらいになる。)。

 

2.関連法令

  ・電気事業法(電気工作物) 

  ・消防法(非常電源、液体燃料(危険物))

  ・建築基準法(予備電源)

  ・大気汚染防止法、騒音規制法、振動規制法、電気工事業法、労働安全衛生法

 

3.関連規格

  JIS・JEC・JEM・電気設備技術基準・㈳日本内燃力発電設備協会規格

 

4.非常用発電設備の運用 

  消防庁の告示に「常用電源停電後、電気送出まで40秒以内」と記載がある為、

  停電から負荷側への電力供給(下記)を40秒以内に行う必要があります。

    停電発生

    ⇒停電検知(27)

              ⇒エンジン起動/(受変電設備側)母線連絡遮断器 解放

    ⇒発電機 電圧確立後 自動投入

    ⇒(受変電設備側) 発電遮断器投入後、発電機連絡遮断機 投入

    ⇒フィーダ遮断器 投入

 

5.非常用発電機の種類

  非常用発電機で用いられる事が多いディーゼル発電機、ガスタービン発電機の

  特徴は以下の通りです。

  ①ディーゼル発電機(DG:Diesel Generator)

   ガスタービンに比べ質量、振動が大きく高層階設置には向いていない。

   液体燃料のみ。

   エンジンを主に冷却水で冷却している為 給気・換気の設備規模は小さい。

  ②ガスタービン発電機(GTG:Gas Turbine Generator)

 

        ディーゼル発電機と比較し燃料消費量が1.8倍程度。

   低振動で高層階設置に適している。

   冷却水設備が不要。

   発電機燃料として、ガス・液体のどちらも適用可能。

   エンジンを主に空気で冷却している為 給気・換気設備規模が大きい。

 

6.非常用発電機の構成

  1000KVA以上の大容量発電機の機器構成の一例を下記します。なお1000KVA以下の

  容量帯の発電機は、1つのパッケージ(箱)に収められているものが一般的です。

  ①発電装置(原動機(エンジン)+発電機)

  ②排気消音器

  ③給気・換気設備

  ④自動始動発電機盤(①を制御する為の盤)

  ⑤始動用直流電源盤(空気始動の場合は空気槽設備)

  ⑥燃料槽(~小出槽~地下タンク)

  ⑥冷却水槽

 

7.新設で発電機工事を行う際の体制の ざっくり 一例

  ゼネコンさん・・・地下タンクのタンク室製作、地下タンク~発電機間配管工事

  電気サブコンさん・・・受変電設備~始動電源までの配線工事、発電機~受変電

             設備までの配線工事

  メーカーさん・・・発電機の搬入設置工事、フロア内納入設備間配線工事

 

8.非常用発電機の主なメーカー(国内・海外)

  川崎重工さん

  IHI原動機さん

  ダイハツディーゼルさん

  デンヨーさん

  東京電機さん

  ヤンマーさん

  明電舎さん

  日本車両さん

  ニシハツさん